呪術廻戦の夏油って何者?【名言と魅力を深堀り!】
皆さんこんにちは、きつねです。
呪術廻戦の夏油。魅力的ですよねー。0巻を何も見ないまま読み始めた私は「夏油って新キャラかっこえーなー」くらいに考えながら読んでいたんですが、0巻を読んでみてびっくり。
いや、おま、ボスキャラやったんかと。そして、やっぱりかっこいい。なんだかいろいろと泥臭く、言い方変えると融通効かないところがいい味を出してたりします。
呪術を使い、呪術に悩み、死してなお報われない。そんな、ある意味で呪術廻戦のわるいところを端的に表してくれているキャラです。
今日はそんな夏油の魅力と名言について掘り下げていきます。
✔本記事の内容
夏油ってどんなキャラ?
呪術廻戦での夏油のストーリー
夏油は呪術廻戦の中でも魅力的なキャラ
呪術廻戦:夏油の名言
それでは早速見ていきましょう。
夏油ってどんなキャラ?
フルネームで夏油傑といいます。
呪術廻戦で主人公虎杖の先生を務める五条悟の、学生時代の親友に当たりますね。ちなみに同級生にはもう一人、反転術式の申し子である家入硝子が在籍しています。
使用する術式は呪霊操術。どんな呪霊でも倒して魂を取り入れれば自由に使役でき、二級以下の呪霊なら無条件で使役できるチート技。
倒して捕まえるなんて何かに似てませんか?そう、ポケモンです。呪霊操術のせいで、ネットではポケモンマスターなんて言われることもしばしば。(笑)
そんな夏油は、強い呪術師には珍しく一般家庭出身。偶然呪術に恵まれ、呪術高専に入学したタイプの呪術師です。
ですが、日本に4人しかいない特級術師にまで上り詰めており、その才能は日本でトップクラスといっても過言ではないでしょう。
夏油のストーリー
さて、夏油がすごい呪術師であることは分かっていただけたと思います。
では、その夏油がどんなストーリーを歩んでいくのか、簡単にまとめていきたいと思います。
✔夏油のストーリー
過去編:8・9巻
過去編は、五条とともに呪術高専に通っている時代。
「強者は弱者を守らなければならない」といった自身のポリシーのもと、非術師のために働く真面目系の学生です。
最強の二人とのキャッチコピーがあるように、何百年に一度の六眼&無下限術式の使い手の五条と、希少な呪霊操術を使う夏油は親友であり最強のタッグでした。
そんな二人のもとに、とある少女の護衛依頼が。依頼内容は、全ての結界術の底上げをしている”天元”という存在の生まれ変わりのため、その少女を守り通すこと。
その少女と天元が同化することで生まれ変わって、寿命が近かった天元が初期化されてばんざーいといった依頼です。
最強タッグは、護衛依頼の完遂間近まで行きますが、ここで普通の敵とは一味違う襲撃者が訪れます。
襲撃者は、伏黒 甚爾。すべての呪術を失う代わりに世界有数の体術を得た、天与呪縛の暴君にして、伏黒恵の父親です。
応戦する五条でしたが、伏黒の体術と奥の手であるすべての術式を無効化する天逆鉾という特級呪具によって胴体を真っ二つに。
護衛の少女も銃殺され、夏油もその圧倒的な体術の前に敗れ、完全敗北を喫します。
だれも止められない伏黒でしたが、死の淵に立ったことで呪力の核心を得た五条によって殺され、夏油も命を取り留めました。
結果的に依頼は失敗、後始末は五条が付けた形となります。この事件以来、夏油は対等であった五条との才能の差について悩み始めることに。
悩む夏油とは裏腹に、どんどん強くなっていく五条。もはや、親友との間には埋められない壁が出来上がっていました。
悩みのさなか、可愛がっていた後輩が任務先で呪霊によって殺されます。非術師を守るために、術師の仲間たちが死んでいく現実を認められなくなる夏油。
様々な悩みのさなか、夏油は「非術師は本当に守るべき存在なのか」といった思考にたどり着きました。
とある任務で、呪術を持った双子が非術師からあやしい存在として囚われているのを目の当たりにした夏油は、非術師の存在をついに不要なものとして考えました。
結果、その村の住民を皆殺しに。また、自分の実の両親たちを殺すことで非術師を許さないといったスタンスを確たるものとします。
そして、その足で逃亡をして呪術界との決別をはっきりとしたものにします。
ここに、元特級術師・史上最悪の呪詛師”夏油傑”が誕生しました。
呪術高専編:0巻
呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校 (ジャンプコミックス) [ 芥見 下々 ]
呪術高専編は、呪術廻戦が連載される前の読み切り版のこと。
主人公は乙骨憂太で、本編の前日譚といった扱いになります。
この時代の夏油はいまだ史上最悪の呪詛師として扱われており、ミゲルや過去編で救った双子などの仲間を集めて、非術師の皆殺しを計画しています。
しかし、呪術師側には最強となった五条が存在し、そのまま戦いを挑んでも勝率はよくて2~3割程度。
そこで、夏油はその逆境をひっくり返す秘策として、主人公乙骨にとりついている特級呪霊の理香に目をつけます。
理香を手に入れることで最強のカードとなると考えた夏油は、渋谷・京都を同時に襲い、五条ら呪術師の目を向けた状態でがら空きになった乙骨のもとに現れます。
特級術師の夏油と同じく特級術師の乙骨の戦いは白熱しますが、最後は乙骨の命をかけた攻撃に敗れ去りました。
その後、五条によってとどめを刺され、夏油の野望と命はここまで。最後は親友によって散る、はかなくも美しい最期ですね。
現在編
現在編の夏油は、敵である呪霊たちの指揮官といった役割です。
あれ?夏油って死ななかったっけ?そもそも呪霊のこと嫌いじゃなかったっけ?などといろいろな疑問がずっと飛び交っていましたが、最近ようやく真実が明らかに。
現在の夏油の姿は何者かが遺体を奪って操っている状態。呪霊操術と、五条の親友というポジションが欲しい存在によっていいように扱われていました。
これから復活するとは考えにくいですが、五条の問いかけによって肉体が動いたりしましたし、最後に一矢報いてほしいところです。
夏油は呪術廻戦の中でも魅力的なキャラ
夏油は、呪術廻戦において1,2を争うくらいに魅力的なキャラです。(私調べ)
先ほども言ったように、呪術廻戦という漫画を端的に表したようなキャラですから、夏油を追うだけで呪術廻戦がどんな漫画なのかを知ることが出来ます。(私調べ)
さて、どんな部分が魅力的なのでしょうか。
✔ここが魅力的だよ!夏油傑
・呪霊を操るという中二心をくすぐる術式
・特級なのに悩み多く、現実的
・死してなお冒涜されるかわいそうさ
呪霊を操るという中二心をくすぐる術式
夏油の術式である呪霊操術は、どんな呪霊であっても倒して取り込んでしまえば自由に使役できます。
それがたとえ特級呪霊であっても使役することが出来るのです。
ただでさえ、敵キャラを使って戦うなんてポケモンやドラクエをしてきた人たちからするとたまりませんよね?
特級を操るなんて、ポケモンでいうと伝説のポケモンを使ってくるトレーナーのようなもの。
ものすごくロマンにあふれた術式です。
特級なのに悩み多く、現実的
夏油は、とても悩み多きキャラです。
まず、親友であった五条との力の差。五条が呪力の核心を掴んだことによって、今まで対等であった(と思っていた)地位が一気に引き離されます。
おまけに、後輩である七海から「もうあの人(五条)だけでよくないですか」などといわれる始末。
また、繊細過ぎるがゆえに、戦う理由についても悩んでいきます。
通常であれば特級なんて呪術師の中でもキチガイ連中なので、戦う理由なんて自分のためだったり特になかったりするんですが、夏油は違いました。
弱者のため、非術師のためと無理やり戦う理由を作るあまり、心がそれに耐えきれなくなって闇落ちしてしまいます。
このように、本来であれば人間離れしている特級術師のはずなのに、私たちと同じような悩みを抱えています。
仕事仲間や部活仲間との実力差に悩んだり、仕事をする意味を見出せなかったり。そんな悩みを持つ私たちが共感できるようなキャラがこの夏油だといえるでしょう。
死してなお冒涜されるかわいそうさ
夏油の死は、親友の五条からとどめを刺されるといった呪術廻戦にしては良心的なもの。
しかし、死してなおその体は操られ、憎んでいた呪霊たちと共闘させられ、挙句の果てには親友の五条を封印するために使われる始末。
呪術師はろくな死に方をしないという作中での考え方を、しっかりと体現するような姿になっています。
そんな、報われないかわいそうさがある意味夏油の魅力といってもいいでしょう。
呪術廻戦:夏油の名言
それでは、ここからは夏油の名言を3つほど紹介していきたいと思います。
✔夏油の名言
①「私たちは、最強なんだ」
②「君になら出来るだろ、悟」
③「この世界では、私は心の底から笑えなかった」
①「私たちは、最強なんだ」
これは、護衛対象であった少女を、目的地まで送った時のセリフです。
少女にこの後どうしたいかを問いかけ、まだみんなと一緒にいたいと答えた少女に対するセリフ。
少女を逃がしたとなれば、それは重大な任務違反。そんな状況になっても、私たちは最強だからあなたの悔いがない選択をしなさいという夏油から少女へのメッセージです。
また、同時に自分だけでなく五条も含めての絶対的な信頼を感じることが出来るセリフです。
弱者のためにと頑張り続け、闇落ち後も自分の仲間たちのために頑張り続けた夏油だからこその少女を大事に思ったセリフといえるでしょう。
この後伏黒にボコされることを考えると、この最強というセリフがとても悲しくなります。
②「君になら出来るだろ、悟」
これは、非術師の皆殺しを決めた後、五条と遭遇した時のシーンです。
非術師を皆殺しにするという野望を「無理に決まってる」といった五条に対し、夏油が吐いたこのセリフ。
確かに、五条ほどのスペックがあれば、呪術師に負けることもなく、実際に皆殺しを完遂してしまうでしょう。
ですが、夏油にはそこまでの力はありません。つまり、「無理に決まってる」という言葉は、”夏油には”という意味もはらんでいるのです。
親友との力の差に悩まされてきた夏油。だからこそ、力の差を受け止め、それでもなお自分の理想を追い求めるといった覚悟を持ったこのセリフは、あきらめと同時にかっこよさを見せてくれます。
この後の、「あとは私にできることを精いっぱいやるさ」といったセリフからも、夏油の覚悟が伺えます。
③「この世界では、私は心の底から笑えなかった」
これは、0巻の最後に五条からとどめを刺される前のセリフです。
ずっと悩んできた夏油の、本心のセリフだったのでしょう。
「高専のみんなまで憎かったわけじゃない」といっているところからも、術師のことを精いっぱい考えての行動だったことが伺えます。
もしかしたら、呪術とか何もない世界なら、みんなと笑いあえていたかもしれないという思いがあったのかもしれません。
ですが、そのすぐ後の五条のセリフに笑うので、親友である五条の前だけは心から笑えていたと信じたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
呪術廻戦には、夏油のほかにも魅力的なキャラクターがたくさんいますので、ぜひまだ読んでいない人は読んでみてください。